組織の目標を達成させるためには、組織メンバー一人ひとりがその役割に応じた成果を上げる必要があります。マネジャーは、各メンバーが着実に目標に近づいているかを把握し、必要に応じてフォローする必要があります。最終目標からブレークダウンしていくとその目標は、月間目標、週間目標と分解して捉えることができます。週間目標を達成させるためには、その週で必要な取り組みを正しく取り組めていなければなりません。それを予め確認し、正しい業務が正しい優先順位で計画されているかどうかを確認し、必要であれば修正指示、補強するのが週間計画レビューです。
週間計画レビューをおこなう際は、以下の点を確認する必要があります。
①その週のゴールは何か
②そのために必要な業務が計画されているか
③計画されている個々の業務を成し遂げるための時間は確保されているか(時間予算管理)
④週間ゴールを達成させる上でのハードルは何か
⑤そのハードルの対策、防止策をどのように考えているか
⑥全体の優先順位は適切か(やるべき業務、やらなくても良い業務は明確か)
⑦時間予算の視点からムリがないか、ある場合はどのように対処するか
これらが問題ない状態の計画であれば、ほぼその週のゴールは達成できるということになりますし、そうでなければ何らかの手をその時点で検討し、計画に反映させる必要があります。
しかし、マネジャーが上記①~⑦を部下一人ひとりに対して毎週チェックし、アドバイスをしていくのは大変な労力となります。したがって、できるだけ、部下の方が自身の週間計画を立てる際に、上記①~⑦の視点で自問自答し、主体的に上司に相談を投げかけてくるように習慣化させることも重要です。そのような状態を作り上げることが人材育成の一環でもありますし、強い組織づくりにもつながります。
作成する週間計画のフォーマットは、既存のスケジューラーソフトや計画表でも構いませんが、上記①~⑦の状態をスムーズに確認できるようなフォーマットを使うというのも良いかと思います。※週間計画表の例