ゴール達成に向けて何にどの程度の時間を配分するべきかを考え、最適な時間配分となるようにコントロールするのがタイムマネジメントです。

タイムマネジメントを実践するためには、何のために時間を投下するのかという個々の業務の目的と目標（ゴール）が明確になっていなければなりません。それが曖昧であれば、投下している時間が適切なものなのかが判断できません。次に、明確になったゴールに対してどのような手順を取るべきかを描いておく必要があります。

客先への訪問準備の場合、訪問のゴールが明確に設定されたなら、その実現のために面談の流れを描く必要があります。こちらが提案する内容に対して先方がどのような反応を示し、どのような質問をしてくるのかを想定し、それに対応するためにはどのような情報を提供してあげれば良いのかを考えると思います。その情報は口頭で伝えれば良いのか、分かりやすくレポートとしてまとめたものを渡せば良いのか、何らかのデータを提示すれば良いのか、といったことを想定して何を準備すべきかを考えると思います。それらを準備するのにどのくらいの時間が必要かを見積もり、その時間をいつ確保するのか等まで考えなければ自分自身の時間をコントロールすることはできません。なぜなら通常は、それ以外の顧客や業務にも時間を割かなければならないからです。

したがって、複数抱えている業務の中でどの業務にどのくらいの時間を投下することが自分のゴール達成に大きく寄与するのかを常に考え、優先順位をつけ、コントロールすることが必要となります。