「気づき」とは、それまで見えていなかったものが見えるようになったことにより何かを新たに感じたり、考え始めた状態を指します。つまり、見えていなかったものが見えてもそこから何も感じることがなければ、本当の気づきにはなっていないということです。
なぜ、気づきが大切なのかというと、自ら感じる、考えるという行為につながるからです。人は自ら感じたこと、考えたことは行動に起こしやすくできています。逆に、他人の考えを単に押し付けられたことについては抵抗感を感じます。言われたことを抵抗感を感じながら(渋々)取り組むよりも、自分がそうすべきだ、そうした方が良いと感じたことをそのように取り組んだ方が同じ行動でもエネルギーが違います。エネルギーが違えば行動内容の質も違ってきます。
何か新たに動いてもらいたいとき、改善してもらいたいときなどは、単に指示をする、改善点を指摘するのではなく、相手に気づきを与える、別の見方で考えてもらうような投げかけを工夫する必要があります。
□気づきを促す「自己内観研修」
□気づきの与え方